うさぎ制作秘話
今回は予告通り、うさぎ制作の陰に隠された秘密を明かしたいと思います。
実を言うとこのエピソードを語ることにはためらいを覚えていました。何故ならそれは、私の不注意な行動が招いてしまった事件ゆえに、己の恥をさらすことになるからです。
前置きはこのくらいにして。
話はさかのぼる事1ヶ月ほど前のある朝。
家事が一段落した私は、コーヒーでも入れて一息つこうとコンロにやかんをかけました。
ウチのコンロは、手前に2つ、奥に1つの3口のガスコンロ。
早くお湯を沸かすため、一番火力の強い手前右側、つまり上の写真の位置にやかんをかけました。
お湯が沸くまでの間、ふと目をやったコンロ奥のタイルに油の飛び散りを発見してしまいました。
汚れを見たからには、すぐに落としたくなる。それが、開運お掃除術に目覚めた主婦というものです。
すぐに布巾を濡らし、ふきふき。
ふきふき、ごしごしし始めて間もなく、お腹の辺りにかすかに熱を感じ、何だろう?と思いながら下を向くと、な、なんと、自分の着ているブラウスの裾がメラメラと燃えているではありませんか!
「ぎゃ~!」とも、「ぎょえ~!」とも表現しがたい奇声を発しながら夢中でパンパン叩きました。
ピーママ、大パニック。
幸い服が燃えている事に気付いたのが早かったため、すぐに消し止める事ができました。
しばしの放心状態を経てハッと我にかえりました。
燃えた服は、お気に入りのピンクのフリフリブラウス。おばちゃんになっても、ピンクのフリフリは止めれましぇーん。
ううう。お気に入りの洋服が・・・(T_T) ・・・・って、落ち込むとこがちがーう!
本当に落ち込んだのは、自分のしでかした事の恐ろしさです。
洋服の一部が焼けただけで済んだからよかったものの、あわや大惨事の出来事です。
そのブラウスがポリエステル製で燃えやすかった事、一番火力の強いコンロで炎がやかんからはみ出ていた事、身長の低い私が背伸びをしてガス台に密着していた事。それらの要因が重なり服に引火するという悲劇が起きたわけですが、何せ火の回りが速いポリエステルですから、気付くのがもう少し遅かったら、私は全身火だるま、大やけどしていたに違いありません。
あるいは、住宅火災にまで発展し、ピースケを巻き添えに2人は黒こげになっていたかも。
パパは家を失い、愛する女房、子供(ピースケ)までも亡くし悲しみにくれるのです。
主婦と愛犬焼死体で見つかる
こんな見出しで新聞の一面を飾るところでした。
私は暫く震えが止まりませんでした。相当へこみました。
こんな情けない話絶対人には言えない。そう思ったその日に職場の同僚に話したのは、他の誰でもないこの私です。
同僚達は期待通りの反応。「まぁ、ピーママさん。大丈夫?やけどはしなかった?」と、私の身を案じてくれた・・・のではなく、涙を流す勢いで爆笑、バカウケ。
自ら赤っ恥をさらすような自虐ネタで笑いを取れたことに喜びを感じた私は、救いようのないバカです。
さて、すっかり置き去りにされてしまったかに思えるうさぎ制作の話ですが。
この日燃えたブラウスを再利用しない手はない。 そうして誕生したのが、うさ美。
この子の着ているワンピースが燃えたお気に入り。
うさ美を見るたびに私は、今後二度と同じような失態を繰り返さぬよう肝に銘じるのです。
皆さんもコンロ周りの作業には充分ご注意くださいませ。
そんな事私に言われたくない?
この話、ブログで公開しておきながら、夫には話してません。
だって、絶対怒られるもん。
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